SHANON
先週のことですが、住環境を快適にする為に重要な窓について小堀材木店さんでエクセルシャノンの展示、勉強会をして頂きました。
エクセルシャノンは1976年から一貫して100%樹脂製サッシを作ってきた会社です。
今までシャノンのサッシをまじまじと見たり触った事がなかったのでとても楽しみにしていました。
シャノンの名前の由来は 遮温・遮音(SHANON)。
名前からも住環境に対するこだわりを感じます。
窓はサッシフレームとガラスの2つの組み合わせで作られています。
シャノンでは、樹脂製(プラスチック)フレームしか使っていません。
現在、住宅のサッシフレームの素材として1番多く使われているのはアルミと樹脂を両方使った複合サッシというものです。
価格も抑えられ性能もそこそこと言った感じ。
しかしながら、アルミ素材は熱を伝えやすく窓からの熱の出入りを多くしてしまいます。
家が外と接する部分(外皮)から熱の出入りする割合は窓が1番多く全体の50%以上にもなります。

カップのアイスを食べる時のスプーンを思い浮かべてください。
金属製のスプーンは手に冷たさを感じますが、プラスチックのスプーンは冷たさを感じません。
樹脂サッシは家全体の断熱性能が高くなり各部屋間の温度差が少なくなります。
この温度差で恐いのは急激な血圧の変動によるヒートショックです。

栃木県は冬季死亡事故増加率ワースト1位となっています。
温度差の少ない住環境を作り、大切な家族の命を守るためにも樹脂サッシは必要不可欠です。
結露の発生のリスクも低減することができます。
快適な部屋の湿度は40~60%と言われています。
冬は乾燥するため、加湿器を使う家庭が多いのではないでしょうか?
そうすることで夜間、温度が下がり湿度50%の場合9.3℃を下回る箇所で結露が発生します。
朝、起きた時に窓がびっしょりになっていると不快な思いになりますよね。

見えている場所の結露は拭き取れますが、見えない所で起きてしまうと躯体や断熱材が劣化してしまったり、カビの原因となり人体や大切な住まいに悪影響を及ぼしてしまいます。
しかも、樹脂サッシにすることで冷暖房費を抑え快適に暮らせる。
家計におけるエネルギー消費の3割を冷暖房費で占めています。
年々、電気代高騰を続ける中、極力外部リスクに左右されないように生活したいものです。
また、シャノンは気密性・眺望性・操作性・機能性にも配慮して作られています。
これらの生活のメリットからKORU建築設計事務所は樹脂サッシを基本仕様としています。
