環境だいじ
今年もあと10日程度となり忘年会で忙しい方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私も先日、大工・設計事務所の仲間が集まって毎年行う忘年会に呼ばれまして参加してきました。
一緒に仕事をする訳ではないですが年に1回のこの忘年会で久しぶりに皆さんと顔を合わせます。
大工さんから「須佐君、去年と顔つきとか雰囲気なんか変わったね!なんか毎年良くなってる!」といわれました。
自分ではわからなくても、久しぶりに会う人にそう言われるとお世辞でも自信につながり嬉しくなります。
今もでやってきている事や周りの環境が少しずつでも自分を成長させているのではないかと思える出来事でした。
今週、我が家では妻が入院をして手術をしました。
理由は仕事が原因で膝の半月板を損傷してしまいました。
退院後、松葉杖の生活になるので自宅の生活、過ごしやすさは大丈夫かな?と思ってたところ、以前参加したセミナーの事を思い出しました。
去年開催のKOBORILABで 作業療法士が伝えたい ケガをしない家づくり です。
実際に著者の満元貴治さん(ヨシローさん)が話をして下さいました。
今回の妻のことでヨシローさんの言っていた事が切実に感じることができました。
妻は入院して2日目に手術その後、松葉杖のリハビリをして4日目に退院してきました。
私的には術後だし松葉杖、大変そうだからもう少し入院しててもいいんじゃないかと思いましたが・・・
入院時に病院側からヒアリングがありました。
・家族構成 退院後に家族の協力が得られるか
・生活環境の事 階段はあるか?ベットはあるか?
そういえば、ヨシローさんも言っていました。入院期間は短くなっていること、自宅に帰れる条件。
病院の経営上の問題や高齢化による医療のひっ迫し回転率を上げるため14日以内の退院となっている。
退院後はセルフケアの自立、家族の協力、安全な住宅内環境が必要。
松葉杖ってかなりの体力が必要みたいです。妻も病院から帰る時、何回か止まって休んでいました。
高齢者は体力的に松葉杖難しいから、車椅子になる。
退院したくても自宅が車椅子に対応できなければ入院せざるを得ないということになりますね。
退院後もリハビリが必要になります。
病院までの送り迎えや自宅でのサポート、見守りができる家族がいないとなると大変でしょう。
自宅では、車椅子での生活が困難、階段・段差がある、一階に部屋がない。
欲しい所に手摺がないなど、今まで問題なく過ごしてきたことでもケガや病気をした時にはリスクになってしまう事があるかもしれません。
実際、我が家ではどうかと言うと・・・
問題はやはり段差です。玄関アプローチの段差と玄関土間から上がる時が大変そうです。
スロープにすることで問題は解決しそうですが、難しい問題ではないかと思っています。
基準法によりスロープの勾配が決められている(1/8以下、バリアフリー法1/12以下)ため段差を解消する為に距離が必要になります。
計画の初期段階で、建物配置や玄関の位置、敷地の勾配から考えないといけません。
玄関ではひと工夫です。
椅子を置くことにより、転倒のリスクも軽減され気持ち的にも少し余裕ができるのではないでしょうか?
松葉杖で片足固定されると膝を曲げられないから片足けんけんってできないんですね。
お風呂にも腰をかけて体を洗えるように椅子を。
後は特に問題はなさそうです。
平屋ですし、内部建具はすべて引き戸でドアはありません。
手摺も必要箇所にあり、室内に段差はありません。
でも床にカーペットが敷いてあるので、つまずきのリスクにはなってしまうかもしれません。
入院前は床にマットレスを敷いて寝ていましたが、ベットがいいとのことで急遽作りました。
今回の出来事では、家づくりをする上でやはりこれからの将来を見据えた生活環境の計画が必要不可欠だと思いました。
また、ケガや病気はなってしまった本人が1番辛いことですが、周りの家族たちも大変なことです。
事が起きてからリフォームするにも工期がかかりますし、金銭的にもかなりの負担になってしまいます。
KORUの基本仕様にもあるU Univarsal は、皆さんの生活を守り豊なものとするために大切な事だと再認識できました。